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On Your Mark が描く原発事故後の「希望」

【On Your Mark /CHAGE and ASKA(宮崎駿によるプロモーションアニメ)】
http://zoome.jp/5103/diary/3

昔見たときはほとんど気にとめなかったけど、モロに「原発後の世界」だったんだな。
宮崎自身が「歌詞を曲解して作った」「暗号のような物をいっぱい入れてある」と言っているとおり、解釈はいろいろできるが。

宮崎は、原子力という「プロメテウスの火」を手にした人類の行く末とそこで抱かれる希望のかたちというものを、この作品を作った時点である程度見通していたのかも知れないね。もちろん宮崎駿と言えども時代精神の産物には違いないので、念頭にあり背景としてあったのはチェルノブイリだろうけど。

だいぶ昔に宮崎は「チェルノブイリの住人は被曝しているって言われても他に知ってる土地はないし、ってその場で暮らし続け、この芋は汚染されてるんだよアハハって笑いながらそれを食べるっていう生活をしていた。あれが我々の未来図」という趣旨のことを語っているが、ナウシカや、特にその原作エンディングのことを思うと、フクシマと日本人の今後とどうしても重ねてしまう。

↓のインタビューの中では、「地球全体の歴史から見れば、人間の問題なんて流行の風邪みたいなものですからね」という宮崎の言葉に個人的にはシビれた。でも主体を「地球全体の歴史」に設定するのは、現実に生じている問題からの逃避的な側面もあるから、100%賛成できるわけではないが。

にしても、スポーツでスタート前の掛け声「位置について」という意味だったんだな。

もう3.11に原発は「よーいドン」しちゃったわけか、、、。そう思うとOn Your Markという曲名もまた意味深に聞こえてしまう。

【月刊アニメージュ1995年9月号インタビュー/宮崎駿】
http://livedoor.blogimg.jp/vsokuvip/imgs/3/b/3ba1c081.jpg

ちなみに、宮崎のインタビュー全文は下記。


AM 「警官」と「天使」なんて、まるで押井守さんの作品のようですね。

宮崎 押井さんが天使が生まれるの、生まれないのとか、もったいぶってやっているから、さっさと出しちゃった(笑)。
   といっても、天使だとは言っていないし、鳥の人かもしれない。それはどうでもいいんです。

AM 6分40秒の中に、映画1本分の内容が詰まっていると感じました。

宮崎 暗号のようなものは、いっぱい入れてあるけれども。音楽映画だから、見た人の感じたように受け取ってもらってかまわないんです。

AM 冒頭の、のどかな田園風景の中に建つ奇怪な建物は何ですか。

宮崎 どう解釈してもらってもかまいませんが。その直後に出てくる放射能注意のマークのついたトラックを見て、
   何となくわかってもらえればいいと思うんです。地上には放射能があふれていて、もう人間は住めなくなっている。
   でも緑はあふれていて、ちょうどチェルノブイリの周囲がそうだったようにね。自然のサンクチュアリ(聖地)と、化している。
   で、人間は地下に都市を作って住んでいる。実際はそんな風には住めなくて、地上で病気になりながら住むことになるとは思いますが。

AM このアニメは「On Your Mark」の、音楽映画作品として作られていますね。

宮崎 「位置について」という意味のタイトルだけれど、その内容をわざと曲解して作っています。
   いわゆる世紀末の後の話。放射能があふれ、病気が蔓延した世界。実際、そういう時代が来るんじゃないかと、僕は思っていますが。
   そこで生きるとはどういうことかを考えながら、作りました。きっとそういう時代は、ものすごくアナーキーになっていく一方で、
   体制批判というようなことについて、ものすごく保守化しているんじゃないか。それはまだ失うものがあると思っているから。
   何にもなくなると、ただのアナーキーになっていって、のたれ死にが始まるんです。
   そういうものを紛らわしてくれるのは「ドラッグ」や「プロスポーツ」や「宗教」でしょう?それが蔓延していく。
   そういう時代に、言いたいことを体制から隠すために、隠語にして表現した曲と考えてみた。ちょっと悪意に満ちた映画なんです(笑)。

AM 例えば「いつも走り出せば、流行の風邪にやられた」という歌詞の、「流行の風邪」というのは、放射能や病気に覆われた世界のことでしょうか?

宮崎 (否定も肯定もせず)地球全体の歴史から見れば、人間の問題なんて流行の風邪みたいなものですからね。

AM ……二人の警官が救い出す天使は、混沌とした世界の一筋の希望のようにも見えます。
  「僕らがそれでも止めないのは……」という歌詞の通り、天使を救出するシーンが何度も繰り返されていますが。
  何度かの失敗の後、混沌とした世界から、一筋の救いのように彼女は青空に飛び立つ。でも、警官たちは地上に取り残されて……。

宮崎 彼女が救世主だったり、救出を通して彼女と心の交流があったというわけではないんです。
   ただ、状況に全面降伏しないで、自分の希望、ここだけは誰にも触れせないぞというものを持っているとしたら、
   それを手放さなければならないのなら、誰の手にも届かないところに放してしまおうという。そういうことですよ。
   放した瞬間に、心の交流がちらっとあったかもしれないけれども。それでいい、それだけでいいんです。
   ……きっとまた彼らは警官の仕事に戻るんです。戻れるかどうか知らないけれど(笑)。

AM 戻る世界は、また「流行の風邪」の世界。

宮崎 結局、いつもそこから始まるしかない。メチャメチャな時代にも、いいことや、ドキドキすることはちゃんとある。
   ナウシカの「我々は血を吐きながら、繰り返し繰り返し、その朝を越えて飛ぶ鳥だ」です。

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